地盤調査-地盤調査の技術

調査(機械)ボーリング

比較的大きな設備(機械)を使用して、地盤中に穴をあけ地盤中の土を採取し、また、様々な試験を行います。

作業スペースは4m×4m程度は必要となります。
掘削可能深さは普及タイプの機械で100mですので、通常の地盤調査はすべて行えます。
ボーリング機械の運搬・搬入には通常トラックを使用しますので、2t程度のトラックが入る敷地では作業性が向上しますが、そうでない場合はやや費用が割高になります。

掘削の深さ

上物(建築物、戸建てか5階建て以上の高層建築物か等々)により異なりますが、基本的にはその上物の重さ(荷重)を支える硬い地盤まで掘ることが必要になります。
一般的には台地と呼ばれる高台では10~30m程度低地と呼ばれる地域では30~場所によっては50m以上となります。
計画されている場所(調査したいと思われている場所)が台地か低地かは「関東地質調査業協会 台地の解体新書」からその概要を知ることができます。
詳細はご相談下さい!!
2万本以上のボーリングデータを保有しており、関東近県はほぼ網羅しております。

通常のボーリング(鉛直)

関東地方の高台(台地)の場合
ボーリングによる掘削深さ(地表面下を掘る深さ):20m程度
上記の場合の費用:約25万~30万程度
それに室内試験や現場で行う試験が加わる場合があります。
現地の状況(2~3tトラックが入ることができるかどうか等)で費用が異なります。
関東地方の低地の場合
ボーリングによる掘削深さ(地表面下を掘る深さ):30~50m程度
上記の場合の費用:約40万~80万程度
そのほかの条件は「関東地方の高台(台地)」の場合と同じです。

標準貫入試験

ボーリング機械を利用して、地盤中に開けた穴で行う試験(原位置試験といいます)の最も代表的な試験です。
ハンマー(おもり 重さ63.5±0.5kg)で試験機を打撃し、試験機の貫入量と打撃回数の関係から「N」値と呼ばれる指標を求めます。 通常、ハンマーの落下高を76±1cmとして、試験機を30cm貫入させるのに必要な打撃回数を「N」と呼んでいます。

※ボーリング機械の運搬・搬入には通常トラックを使用しますので、2t程度のトラックが入る敷地では作業性が向上しますが、そうでない場合はやや費用が割高になります。

通常のボーリング(鉛直)
標準貫入試験試験器具 左:おもり 右:地盤中に貫入させる試験機)

スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディングは、地盤中に先端のとがった鉄製器具(スクリューポイント)を貫入し、そのときの抵抗を測定し、土の強さを求めます。
狭い場所でも実施できるという長所があり、戸建住宅の地耐力調査にはよく利用されていますが、土が採取できないという欠点があります。
自動式の試験器
従来は、人力で貫入させていましたが、近年は自動式の試験器が開発されています。
全自動試験装置は、ロッドの回転をモータで行うため、回転速度、トルクが一定であり、測定においては個人差が出ない点が優れているとともに荷重の載荷を機械が行うため、自沈時に正確な荷重を記録することが可能です。
右の写真はその例です(ジオカルテⅡ;日東精工株式会社 製作)。
当社では、全自動式の他に、半自動試験機、手動試験機のすべての試験機を保有して試験が可能です。
お客様の希望される試験手法にて実施します。
全自動スウェーデン式サウンディング 試験機 「ジオカルテⅡ」 先端部分が地盤中に貫入していく状況
スウェーデン式サウンディング試験は主に戸建て地盤調査で行われます。高層建築物の調査には不向きです。
通常、戸建て1戸につき5箇所(敷地の4隅各1箇所+中心1箇所)行います。試験深さは最大5.5mです(これは国土交通省の指導です)。
5.5m×5箇所で概算費用(報告書含む)
1.当社から10km圏内 ・・・ 7万円程度
2.当社から10~30km圏内 ・・・ 8万円程度
3.当社から30~50km圏内 ・・・10万円程度
ただし、1日で調査が終了した場合
協和地下開発株式会社地下

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